お客様からいただいた質問からよく聞かれるものをご紹介します。
今回は「退去時」についてのよくある質問です。
★解約の連絡はいつすればいいですか?
契約終了のタイミングの場合、更新についての連絡が書類や連絡が来た時点で
解約の意思を伝えればOKです。契約期間中の解約の場合は自分から退去、解約の連絡を入れる必要があります。
解約の申し出をするタイミングは賃貸借契約書に記載されています。
一般的には退去の1ヶ月前までの連絡となっていますが、中には2か月前などという場合もあります。
連絡が遅れた場合は契約書に書かれている期間分の家賃を支払うことになります。
★どこまで現状回復すればいいですか?
通常の賃貸借契約では「退去時には部屋を現状回復して明け渡す」ように記されています。
この現状回復というのは一般的に、入居者が汚してしまった部分や壊してしまったところや、
また通常の使い方とは違う使い方をして汚したり壊した部分は入居者の負担で元に戻してくださいよ、
ということです。
部屋は入居者がどんなに綺麗に使っていても年月が経てば経年劣化します。
このような部分は入居者の負担ではなく大家さんが負担するのが普通です。
入居者が現状回復しなければならない例を挙げると、煙草のヤニで汚れた壁、台所の油汚れ、
ふすまの破れ、無断造作の取り付け、結露によるカビ、キャスターなどを引きずって出来た
フローリングの傷、付属品のリモコン紛失など・・
ケースバイケースできりがありませんが、乱暴に使って壊してしまったり、不注意でなくしたり
傷をつけたりしたものが現状回復の対象になります。
また元々あったものを取り替えたり外したりした場合も元の状態に戻すのが基本です。
ちなみに荷物を残すのもNGです。忘れがちなものを少し挙げておきましょう。
自前でつけたエアコン 照明器具、カーテンレール 物干し竿トイレットペーパー 包丁
自転車 植木鉢 雑巾 取り替えたスイッチプレート
賃貸のお部屋は大家さんの持ち物を借りているということになりますので、
他人の物を借りているのだから丁寧に使いましょう、返すときは元通りにしましょう
ということですね。現状回復については契約時に内容をきちんと確認しておきましょう。
★敷金は戻ってきますか?
敷金は大家さんに預けているお金なので原則として退去時に返金されます。
退去時に家賃の滞納や入居者負担で修繕する必要がある場合、敷金から充当され、
必要金額を差し引いた額が返金されます。
現状回復のところでご説明したように、入居者の不注意による損壊等で
負担しなければならなない修繕費もまずは敷金から充当されます。
預けた敷金で足りない場合は不足分が請求されることになります。
★預かっていた鍵を1本紛失してしまいました
現状回復で元の通りに戻す義務がありますので、鍵の交換費用は入居者が負担することになります。
鍵の交換は実費について支払う義務が発生しますが、実費以上の金額や手数料などは
基本的に支払う必要はありません。しかし、鍵の紛失について書かれた特約などがあれば
契約書に基づいて手続きを行う必要が出てきます。
★退去日までに完全な明け渡しが出来ない場合どうなりますか?
契約が切れた後は人の場所に勝手に物を置いている状態になります。
ほとんどの場合、契約書に残置物の扱いが明記されています。
残置物が残っていた場合、入居者は所有権を放棄したとみなし大家さんに捨てられても文句を言わない、
残置物が残っている期間は日割り家賃または家賃1ヶ月分が発生するなどの条件です。
大家さんにとっては約束が守られず迷惑するので仕方がありません。
計画を持って引っ越し準備を進め、退去日までに必ず明け渡しが出来るようにしましょう。
やむを得ない事情がある場合は、間に合わないと分かった時点で管理会社や大家さんに
すぐに相談してください。
いかがでしたか? お部屋探しの際、気になることは遠慮なく聞いて、
後で後悔することのないよう納得のいく物件を探してくださいね!
それではみなさま本日も良い1日を(@^^)/~~~