【誰も住んでいないのににおう!?お部屋のにおいの原因と対策】
帰省後、部屋に入るとニオイがする。
入居前の内見にきたが、前の住人のにおいが気になる。
友達を呼びたいけれど、私のお部屋、臭わないか心配。
・・・と、お部屋のニオイについてはさまざまな角度からの心配事があるようです。
賃貸物件のにおいの原因は1.クリーニングのニオイ、2.下水のニオイ、3.壁のニオイが考えられます。
それらの対策とニオイに関しての賃貸物件選びのポイントについて解説しています。
後半は入居後のニオイ対策について。こまめな換気とお部屋の掃除について解説します。
お部屋のニオイの原因とは?
お部屋のニオイの発生源は実にたくさんあります。
なかでも4大悪臭とされるのが以下の4つです。
・生ごみ
・トイレのニオイ
・たばこのニオイ
・ペットのニオイ
その他、押し入れやクロゼットに繁殖したカビのニオイや、浴室・洗面台の排水口に溜まった髪の毛や皮脂、エアコンに発生したカビやたまったほこりから発生するニオイ、玄関の靴のニオイがあります。
また、悪臭とは限りませんが住んでいる人の体臭や料理をした後の食材のニオイもお部屋のニオイの原因となります。
お部屋のニオイはこれらのニオイが混ざり合って壁や天井、カーテンなどに付着し、お部屋独特のニオイとなっています。
このようなお部屋のニオイはこまめに換気すること、ニオイの元となる汚れを掃除することで改善することができます。
湿度が高いとニオイが感じられやすくなりますので、湿度対策も大事です。
賃貸物件のニオイの原因は
賃貸物件を探していて、内見の際にお部屋のニオイを感じることがあります。
こんな場合、考えられるニオイは以下の3つです。
新築物件以外の場合、
・前の住人が退去した後におこなったクリーニングのニオイ
・下水のニオイ
・壁のニオイ
などがあげられます。
【1】退去時のクリーニングのニオイ
前の住人が退去した後におこなうクリーニングでおこなう消毒のニオイが残っていることがあります。
このニオイはこまめにお部屋を換気するうちに自然になくなりますのであまり気にしなくてもいいかもしれません。
【2】下水のニオイ
におうと不快に感じられる悪臭のひとつですが、原因として考えられるのはキッチンや洗面台、浴室の排水口です。
排水口にはトラップという仕掛けがあり、ニオイ止めの役割を果たすための水がたまる仕組みになっています。
空き物件になり、長期でこれらの排水口に水が流されていなかった場合、仕掛けられていた水が時の経過により蒸発し、なくなっていることがあります。
その場合、ダイレクトに下水のニオイが上がってきてしまう、ということが起こります。
排水口に水を流してトラップに水がたまればニオイは収まります。
ちなみにこれらを試みても下水のニオイが消えない場合は他に原因があるのかも(周辺の環境など)しれません。
【3】壁のニオイ
先述のような生活臭が滞留していたか、壁紙自体にニオイがしみこんでいるのかもしれません。
この場合は、壁紙を張り替えると収まります。
入居前に張り替えてもらえるのか確認するといいでしょう。
新築物件の場合は接着剤や塗料に含まれる化学物質のニオイが気になることがあります。
建築基準法の改正により、2003年以降に建てられた建物には有害な化学物質が含まれることは少なくなりましたが、ニオイに敏感な人は気になることがあるかもしれません。
このニオイについてもこまめに換気を繰り返していればいずれはなくなります。
★物件選びの際に気をつけたいこと
生活していくにおいて、ニオイが発生しないようにすることは不可能ですが、極力ニオイの元を断つことや、発生したニオイを外に逃がすことで対策をとることはできます。
これから物件を選ぶ場合には、ニオイの元を断つ&ニオイを外に逃がしやすい物件を選ぶといいでしょう。
具体的には、
①排水口などの掃除がしやすいしくみになっている
②方向の違う位置に2か所以上の開口部があり、風が通りやすく換気がしやすい間取りになっている
この様な物件を選ぶようにすると、入居後のメンテナンスがしやすいです。
また、ニオイは現地に直接見に行かないと確認できません。
内見は必ず行うようにしましょう。
内見は晴れた日におこない、晴れているのに室内がじめっとしているなら湿度が高く、換気が悪い部屋であると言えます。
そのような物件は要注意です。
通風口が複数あるのに風通しが悪いと感じた場合は、窓の外も確認してみてください。
風の通りを遮るフェンスや建物がある場合もあります。
★住み始めてからのニオイ対策
入居後、ニオイを気にせずなるべく快適に暮らすには、こまめな換気と掃除が大事です。
こまめな換気は必須
今すぐ実行できて、即効性があるニオイ対策は換気です。
部屋にこもった空気を出して、外から新鮮な空気を取り込むことでニオイを和らげるまたはなくすことができます。
1日に数回、1回につき最低10分以上、出来るだけ毎日換気をするようにしたいところです。
さらに扇風機やサーキュレーターがあると空気の循環がすすみやすくなります。
ニオイ対策はもちろんですが、よどんだ空気を入れ替えることで気分がリフレッシュされます。
換気は、お部屋の2か所以上、開けることによって空気の通り道を作ると効率よく空気が入れ替わります。
また、キッチンや浴室の換気扇も活用しましょう。
24時間換気システムがついたお部屋の場合も、むやみに電源を切らないようにしてください。
キッチンの換気扇は、料理を始める10分前から回しておき、先に空気の流れを作っておくとニオイが外に排出されやすくなります。
水回りのニオイ対策
水回りのニオイはこまめに掃除するのが有効です。
特にキッチンや浴室の排水口はすぐに汚れがたまる上に悪臭が漂いやすいので、毎日掃除してもいいぐらいでしょう。
【気をつけたいこと】
・排水口のトラップには必ず水が溜まっている状態にしましょう。水が下水のニオイを止めてくれます。
・排水設備の取り扱い説明を読んで、適切な方法で手入れしましょう。
排水口の汚れを溜めない裏技として、熱湯を流すという方法が一般的に流布していますが、排水設備によっては機器が変形する恐れがあるので、流しても大丈夫な設備か確認してから実行してください。
・浴室の排水口は入浴前または後に溜まった髪の毛やゴミなどを取り除くだけでも有効です。毎日行うことで負担も軽くなります。
トイレのニオイ対策
便座と便器のすき間、便器のふたの付け根、便器と床の間に汚れが付着してニオイが発生します。
トイレ掃除の際にはそのような箇所も忘れずに丁寧に掃除しましょう。
また、トイレ使用の際に尿が飛び散ることで壁や床が臭うことも少なくないので、掃除のたびに丁寧に拭きとることも大切です。
トイレのインテリアも兼ねて消臭効果のあるステッカーを貼るのもいいでしょう。
賃貸物件でも使用できるステッカーもたくさん流通しています。
床や壁・天井のニオイ対策
床や壁、天井はニオイが付きやすい素材が使用されていることもあります。
薄めた中性洗剤で拭き、水拭きで仕上げます。
洗剤を使用する前に、目立たないところで色落ちしないか確認してからだと安心です。
天井はなかなか届きにくく、掃除しにくいので、フローリングシートを使うのも方法ですね。
カーペットも中性洗剤で拭き掃除が有効です。
仕上げにファブリーズなどの消臭スプレーを使用するとさっぱりします。
カーテンやソファ、クッションの洗濯
布素材はニオイを吸着しやすいので、こまめに洗濯することをおススメします。
特にタバコを吸う人が住んでいる場合や、ホットプレートで焼く料理を頻繁にする方は月に1回は洗濯をするといいでしょう。
難しい場合は消臭スプレーを併用しても。
寝具やソファカバーなどは汗がしみこんでにおいやすいもの。
これらも頻繁に交換し、洗濯しましょう。
布製のソファなど洗濯できないものはカーペットと同様のお手入れでOKです。
エアコンの洗浄
エアコンの内部が汚れていると、イヤなニオイの発生元になるだけでなくアレルギーや喘息を発症する原因にもなってしまいます。
エアコンの効きも悪くなるしで、いいことはありません。
2週間~1か月に1回程度はフィルターの清掃をしましょう。
おまけ:即効性のあるお部屋のニオイ消し裏技
換気と一緒におこなうと、さらに効果が大きい裏技を紹介します。
それは、「濡れタオルを振り回す」こと。
タオルの水分がお部屋のにおい成分を吸収するので効果があります。
ライブハウスのノリでガンガン振り回すと効果大です。
くれぐれもお部屋の小物や照明などにぶつからないように気をつけましょう。
【お部屋のにおいの原因とは?】まとめ
以上、賃貸物件でのお部屋のにおいの原因と対策について解説しました。
お部屋のニオイ対策には換気とこまめな掃除&洗濯が大切ということですね。
また、これからお部屋探しをされる方はニオイについてもしっかりチェックしてくださいね。
その際にこの記事が参考になれば幸いです。
それではみなさま本日も良い1日を(^^)/~~~♡