
【体を温めるときは首元から!血行を良くして体の不調を改善しよう!】
体が冷やすことは肩こりや自律神経失調症、便秘や免疫力の低下など様々な体の不調の誘因となります。
首や手首、足首を温めて全身の血流を活発にし、真冬でも元気に過ごしましょう。
寒くなるとセーターやダウンジャケットを羽織る機会が多くなると思いますが、衣服を重ね着するよりも、首や手首、足首を温めるほうが体の冷えに効果的であることをご存知でしょうか。
名前に「首」とついた体の部位には太い血管や血行促進に効くツボが集中しており、この部分を温めることで冬の辛い冷え、肩こり、むくみなどを解消することができるのです。
今回は体の冷えが引き起こす不調の種類、そして首、手首、足首の温め方についてご紹介いたします。
★体の冷えが引き起こす不調とは?

体内の血流が悪くなると体が冷え、様々な不調を引き起こします。
肩こり、腰痛が悪化する
パソコンやスマートフォンの操作などで長時間同じ姿勢をとっていると肩や首に負担がかかり、血行が悪くなってしまいます。
その結果凝り固まった筋肉が血管を圧迫し、肩こりや腰痛を引き起こしてしまうのです。
また、血行が悪いと体内に疲労物質や老廃物が排出されにくい状態になり、疲労、だるさを感じやすくなります。
肩を温めることで血管を圧迫している筋肉をほぐし、体に蓄積した疲労感を解消することができるのです。
便秘になりやすくなる
体内の血行が悪くなると内臓にも血液が循環しにくくなり、便を柔らかくしたり押し出す力が弱まってしまいます。便が腸内に滞留してしまうと肌荒れやむくみなどの不調も発生していまします。
免疫力が低下する
体外から侵入してきたウイルスや菌を排除してくれる白血球やリンパ球は体温が上がると活発化すると言われています。
体内の温度が下がると、免疫力や新陳代謝が低下し病気にかかりやすくなってしまいます。
★指先よりも手足首を温めよう!
首や手首、足首は薄い皮膚の下に太い血管が通っています。
手先や爪先を温めるより、手足と頭を繋ぐ首の部分を温めることで全身の血行を良くすることができるのです。
また、首、手首、足首には自律神経を整えるツボがあると言われています。
首の温め方
首元の血行が悪くなると、肩こりや首のこりの原因に繋がります。外出時は首や胸元の大きく空いた服の着用は避け、ネックウォーマーやマフラーなどで首を冷たい空気から守りましょう。
また、首の筋肉は凝りやすい部分ですので、両手で後頭部を優しく揉んだり、ゆっくりと首を回すことも効果的です。
首をマッサージする前には蒸しタオルなどで筋肉を温めてから行うとより効果的です。
手首の温め方
心臓は臓器や首に血を優先的に送りますので、手先へ送られる血量は他の器官と比べると少ないです。
そのため、指先の冷えに悩んでいる方はたくさんいらっしゃいます。
外出時は手袋やアームウォーマーを身に着け、手を冷やさないようにしましょう。
また、帰宅後にはしっかりと手を洗い、ハンドクリームをつけて指先や手の甲をマッサージしたり、手首を回すことも血行促進に繋がります。
足首の温め方
足は歩くことで血がポンプのように全身へ循環するため、「第二の心臓」と呼ばれています。
外出時はもちろん、室内で暖房をつけているときも靴下やレッグウォーマーなどで足元を温めて床の冷たさから足を守りましょう。
靴下やレッグウォーマーをつけるときは、重ね履きをして足首の血管を締め付けないようにしましょう。
寝る前は特に足の冷えが気になりますが、就寝時には靴下を脱いでからベットに入るようにしましょう。
靴下を履いて暖かい布団の中に潜り込むと、足の裏が温まって発汗量が増え、その汗が蒸発するときに足の熱を奪ってしまいます。
この蒸発によって足元の冷えが慢性化してしまうことがあります。
★就寝時にも首元を温めておくと効果的
首元を温めることで、副交感神経を働かせて睡眠の質を高めることができます。
パソコンやテレビ、スマートフォンなど明るい画面を凝視していると交感神経が活発になり、脳が興奮して寝つきにくくなってしまいます。
交感神経が働いたまま就寝すると脳が十分に休憩をとることができず、起床時に頭痛やだるさを感じやすくなってしまいます。
朝起きるとだるい、疲れがとれないと感じている方は就寝30分前に首を温めて副交感神経を活発にし、脳をリラックスさせてから眠るようにしましょう。
蒸しタオルなどで首のつけ根をあたため、首や肩の筋肉を温めてほぐします。
筋肉がゆるんで血管が広がることで副交感神経が働き、脳が緊張から解放されて質の良い睡眠をとることができるのです。
★カイロを貼って首元を温める方法
お灸の代わりとして、首元にカイロを貼って体を温める方法もあります。
カイロを一枚だけ使う場合は首を前に倒し、首のつけ根部分にカイロを貼りましょう。
首には太い血管が通っていますが、特に首の後には免疫力や代謝を高めるツボがあり、ここを温めることで体の不調を治す効果も得ることができます。
カイロが二枚ある場合は首の骨を中心にして、左右から挟むようにカイロを当てます。
カイロを貼った後にマフラーやネックウォーマーを巻いて保温をするとより体が暖まりますよ。
カイロは直接肌に貼るのではなく、服の上に貼りつけるようにしてください。服の外に貼っても熱が逃げてしまい効果が半減してしまうので、下着と服の間に貼ることがおすすめです。
カイロを使う注意点ですが、カイロは長時間同じ場所に当てないようにしてください。
カイロは50度前後まで温度が上昇すると言われています。
実際に手で持ってみると程良い温かさを感じるのみかもしれませんが、長時間同じ場所につけていると低温やけどをする恐れがあります。
そのため、就寝時にカイロを貼ることは絶対に避けてください。
★体をほぐす運動がおすすめ
首や足首、手首を同時に温める方法として、軽いウォーキングや体ほぐしの体操をすることもおすすめです。
手足を大きく振って歩くことでふくらはぎの血流、肩甲骨の血流を活発にし、溜まっていた血の流れをスムーズにすることができます。手を大きく振ることで遠心力により指先まで血流を送ることもできるのです。
大きな動きがとりにくいオフィスでは、立った状態でつま先立ちを繰り返す運動や、手首を回す運動など、狭いスペースでできる運動を休憩時間に取り入れてみましょう。
【冬は「3つの首」を温めよう!】まとめ
首や手首、足首を温めることで寒さ対策ができるだけでなく、同時にツボが刺激されるため体の不調を改善することができます。
冬になると肩こりが悪化する、便秘やむくみがひどくなるという方は意識してこれらの箇所を温めてみてはいかがでしょうか。
部分的なケアだけでなく、湯船に入ってしっかりと体を温めたり、温かい汁物を食事に取り入れるなど体全体を温める対策もぜひ行ってみてください。
それではみなさま本日も良い1日を(^^)/~~~♡